自分の感情と上手にお付き合いできていますか?
些細な出来事に一喜一憂し、疲れ切ってしまうことってありますよね。
今回は、ハッピーでいられる『自分の機嫌を自分でとる方法』について書いてみたいと思います。
出来事には良いも悪いもない
まず初めに「出来事には良いも悪いもない」について考えていきましょう。
一般的には良い事が起きると人はご機嫌になり、悪いことが起きると不機嫌になるものですよね。
でも、「良い出来事」と「悪い出来事」って本当に存在するのでしょうか?
例えば、満員電車の中で赤ちゃんが泣き出したとします。
- せっかく居眠りしていたのに鳴き声で起こされてイライラする!
- こんな込み合う時間に赤ちゃんなんか乗せて非常識じゃないか!
と大いに不機嫌になる人がいる一方、
- 赤ちゃんは泣くものと相場が決まっているもんね
- お腹が空いているのかな?
- お母さんは気が気じゃないだろうな、大丈夫かな?
と受け止めて特に怒りを感じない人もいます。
また、雨が降ると
- あー、憂鬱だ…
- 遠足が中止になってショック!
と嘆く人もいれば
- このままだと収穫に影響する所だったのに助かった!
- 遠足が中止だ、ラッキー!
と大喜びする人もいるでしょう。
このように、物事自体には絶対的な「良い」「悪い」は存在しないですね。
ただの出来事にしか過ぎず、それに意味を付けているのは自分です。
「騙された」「事故に遭った」「恋人と別れた」といった不運なカテゴリに分類されそうな出来事だって、後に振り返るとどうでしょうか。
逆に良い方へ運気が変わるターニングポイントだったということもよくある話です。
まずは自分の「良い出来事」と「悪い出来事」という固定観念を一旦わきに置いてこの先を読み進めてみてください。
不機嫌でいると損をするのは自分自身
返報性の原理
人間の持つ心理作用のひとつとして『返報性の原理(法則)』というものがあります。
これは、人からなにか貰った時にはお返しをしなければいけないと感じる人間の義理人情の部分。
ですが、もう少し踏み込んで言うと「貰ったものと同じものを返す」という意味が含まれています。
- 優しくされると優しくしてあげたくなる
- 笑顔で話しかけられると無意識にこちらも笑顔になってしまう
- きつい口調で命令されるとふてくされて返事をしてしまう
などなど、内容の如何を問わず「された通りに返してしまう」という本能が我々人間には備わっているんですね。
ですから自分が何らかの理由で不機嫌な状態で他人と接していると、知らず知らずのうちにそれが相手に伝わっています。
するとあまり良いものを返してもらえない状況を招くことになってしまいます。
怒りには毒がある?
1879年にアメリカの心理学者エルマ・ゲイツ博士の実験の話をご存じでしょうか?
彼は、人間が吐き出す息を液体窒素で冷却。
そこから取り出した沈殿物がその時の人の感情の状態によってさまざまな色に変化したものを以下のように分類しました。
- 穏やかな精神状態の時に吐く息の沈殿物は「無色」
- 怒っている時に吐く息の沈殿物は「栗色」
- 悲しんでいる時に吐く息の沈殿物は「灰色」
- 後悔している時に吐く息の沈殿物は「淡紅色」
そして、怒っている時の息の沈殿物「栗色」を水に溶かして、ネズミに注射したそうです。
するとわずか数分でネズミは死んでしまったそうです!!
怒ると自分が吐いた息を吸うのは自分ですから自分が1番影響を受けています。
これって、自分が1番損してるってことですよね。
ネズミのように死なないにしても病気になるかも…
また、不機嫌な時の自分のエネルギー状態(周波数)ってどんな感じでしょう?
これも恐ろしい引き寄せをしてしまい、どんどん自分にとって好ましくない出来事が集まってくることになりかねません。
エネルギーは同じ周波数同士で引きあう!
という法則のことも忘れないでくださいね。
ハッピーな波動は、ハッピーな波動と引き合うので自分が幸せな状態で居たいなら、自分がハッピーでいることが大前提。
そしてそんな状態は、周りの人もハッピーになっちゃいます。
自分の機嫌を自分でとる方法
では、もし自分が不機嫌な状態になった時、一刻も早く不機嫌な状態を脱し、ご機嫌な自分を手に入れる方法をご紹介しますね。
怒りのパーターンを知る
まずは自分がどういった場面で気分を害するのかをしっかりと把握する必要があります。
例えば「職場の仲間に挨拶をしたのに無視された!ムカつく!」という出来事があったとします。
ここで注目しなければいけないのはその事象ではなく自分の感情です。
どうして挨拶を返さない相手に腹が立ったのかを書き出してみて下さい。
- 同期なのに私が見下されているようで不快
- 私が何か悪い事でもしたわけ?
- 挨拶も出来ない礼儀知らず、あり得ないでしょ
- あの時仕事を手伝ってあげたのにこの恩知らず!
などと思いつく限り列挙していくと、自分の「思い」に気づくことができます。
この例で言うと、同期の仲間に挨拶を返されなかったことで自尊心が傷つくと同時に、自分に落ち度があったのかも?と不安にもなっています。
また、自分は正義感が強く礼節を重んじるがゆえに同僚の礼儀がなっていないと感じる行動が許しがたいようです。
認める
このような分析を自分自身で行うことによって、自分は何を信念とし、何に憤りを感じ、何に傷つく人間なのかということがわかってきます。
これらの感情自体は決して悪いものではありません。
先ずは自分の怒り、悲しみ、憎しみ、不安を認めてあげましょう。
- 彼女が私を尊重してくれなかったから傷ついたのよね
- 礼儀って大事だからちゃんと出来てる私はエライよね
人は自分の感情にはフタをしたり見てみぬふりをしてしまいがちです。
一度きちんと向き合った上でしっかりと褒めてあげることはすごく大切なんです。
大事なのは、ここで自分を責めないこともポイントです。
どんな感情でも、自分に自然に湧き上がった感情で、それが自分の個性だからです。
手放しと切り替え
ここまできたら、あとはもう1歩です。
自分の感情を認めてあげた上で
- ちょっと遠くから挨拶したから彼女は気づいてなかったのかも
- 何か考え事でもしていたのかな?
- とりあえず明日話しかけて様子をみるか!
といったような「取り急ぎ一旦不機嫌な感情を手放す理屈」を無理やりにでもいいから作ってしまいましょう。
だって、相手が挨拶を返さなかった真相なんていくら考えたって結局その人にしかわからないのです。
そんな無駄なことにいつまでもとらわれて不機嫌でいると、大切な時間を無駄にしてしまうことになります。
そんな時に役に立つのが魔法の言葉。
私がいつも手放して気持ちを切り替える時のタイミングで使う魔法の言葉は、
「まっ、いいか!」
で切り替えOKです。
それから結構、重たい出来事の時には、
「ウケる!」
で面白い出来事のネタに替えてしまう。
自分なりの心の中で言う魔法の言葉を持っているととてもいいですよ!
一刻も早く怒りやモヤモヤした気持ちを手放すには自分の気持ちを把握し、寄り添い、切り替える作業をいかに客観的に素早く出来るかにかかっています。
これは繰り返すことですぐに誰にでも身に付くスキルなので、是非試してみて下さい!
まとめ
感情は、自分の意思で選べます。
その出来事を「不運」「不幸」「最悪」ととるか「不幸中の幸い」「良い経験」と受け入れるかでは、天と地ほど差があります。
せっかくの大切な今日をご機嫌にハッピーにしてみませんか?