子供の頃には楽しみで仕方なかったお正月!
大人になっても、気持ちも新たに1年をスタートできるお正月はワクワクするものです。
そんなお正月の象徴ともいえる「鏡餅」についてあなたはどれくらい知っていますか?
今回は、調べてみるととても意味深い鏡餅の由来や飾り方についてご紹介していきます!
鏡餅の由来
そもそもお正月というのは新年が来たことを喜んでお祝いする人間たちのお祭りではありません。
新年の神様である「年神様」を家にお迎えし、もてなし、見送るというのが本来のお正月という行事なのです。
「おせち料理」は年神様へのごちそうであり「お年玉」は年神様の御魂を分け与えるという意味があります。
そして「鏡餅」には魂が宿ると信じられていた「鏡」に丸い餅を見立て、年神様の依り代(よりしろ/寄りつく所)として設ける神聖な場所という意味が込められています。
地方によって多少飾り方に違いがあります。
が、基本は三方(さんぽう/お供え用の台)に四方からの災いを避けるとされる四方紅(しほうべに/四方が赤く彩られた和紙)を敷きます。
その上に家系が続くことを願う譲り葉(ゆずりは)と夫婦が円満で長寿になるようにと願う裏白(うらじろ)を重ね、鏡餅を乗せます。
また、鏡餅の上にみかんを飾るというのが定番ですよね。
餅の上には喜ぶを意味する養老昆布(よろこぶ)や家族繁栄に由来するみかん(だいだい)を飾ります。
ほかにも串柿や勝栗、黒豆、するめなどを用いる地域もあります。
鏡餅には、色んな願いが込められているんですね!
鏡餅を飾る場所
鏡餅を飾る良い場所
年神様においでいただく場所であることを考えると神棚や床の間が鏡餅を飾るにふさわしい場所になります。
神棚や床の間が無い場合には、
- 玄関
- 居間
- 寝室
といった家の中でも重要な場所や家族が集まる部屋に置くとよいでしょう。
その場合は見下ろすような低い位置や、騒がしいテレビの上などは避けましょう。
鏡餅を飾るいい方角
その年の恵方に供えると縁起がいいと言われています。
もしくは毎年、南向きが東向きに飾っても良いでしょう。
住宅事情によっては飾る場所と方角の両方をクリアできない場合もあると思いますが、その場合は場所の方を優先して選んでください。
なお、飾る日は12月29日と31日は避ける習わしがあります。
29日には二十苦、31日には一夜飾り、といった縁起の悪い意味に通じると考えられています。
鏡餅は、12月28日までか30日に飾るようにしましょう。
鏡開きの方法や時期
鏡開きとは
1月4日や20日を鏡開きの日とする地方もあります。
が、全国的に多いのは1月11日です。
神様をお見送りして鏡餅を食べることで、1年の無病息災を願います。
鏡開きはもともと武家社会から広まった習わしなんです。
そのため鏡餅を刃物で切り分けるのは切腹を連想させるためご法度とされています。
年神様の魂がこもった鏡餅に刃を向けるのも良しとされていません。
したがって鏡餅を細かく分ける際には手で砕いたり、木槌で叩いたりするのが正しい方法です。
割るという表現も縁起が悪いので、末広がりを意味する「開く」という言い方をするようになりました。
鏡餅の食べ方
鏡餅には年神様の魂がこもっているので食べずに捨ててしまうのは厳禁です。
丁寧に開いて小さな欠片までいただくことで神様のご加護が受けられるとされているからです。
乾燥して固くなった鏡餅は水に数時間浸すと柔らかくなります。
電子レンジで加熱するのも良いでしょう。
細菌は真空パックされた鏡餅や、切り餅を何個も詰め込んで大きな鏡餅を形どった商品もるあので、鏡開きが億劫だとか、硬いおもちが苦手な人にはおすすめです。
お雑煮に飽きたら、
- 揚げ餅にしておやつ
- 春巻きの皮にお餅とチーズ、しそを巻いておつまみ
- 薄くスライスしてピザの上に乗せて焼けばランチに!
というアレンジレシピを試してみるのもいいですね!
まとめ
いかがでしたか?
鏡餅に込められた深い意味を知ることで来年のお正月は今までより豊かな気持ちで迎えられる気がしてきませんか?
古くから受け継がれた習わしを引き継ぎ、受け渡していくという素敵なリレーをわたしたちも丁寧に行っていきたいですね。